ベタベタ汗は解消しないと危険!その理由と対策方法

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「なんだか汗がベタついてきた」
そう思ったら要注意!

ベタベタした汗は気持ち悪いですよね。
サラサラとした汗より臭いもキツイような気がします。

ふいてもスッキリしない
チクチクと気持ちが悪い
キツイ臭いがする

イヤーなベタベタ汗ですが、実はもっと危険なことがあるのです。
最悪の場合、死に至ることも…

「汗ぐらいで大げさな」と思うかもしれません。

しかし、このベタベタ汗が一因となって
年間1000人を越す人が亡くなっているとしたら…

ベタベタ汗がどうして危険なのか
その理由と解消法をまとめておきます。

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ベタベタ汗が危険な理由

なぜベタベタ汗が危険なのか。

それは「熱中症」「脱水症」の原因になるからです。

ベタベタ汗が脱水症や熱中症の原因になるなんて
思いもよらないかもしれません。

その理由は、ベタベタ汗が普通の汗よりも
「塩分濃度」が高いことにあります。

汗に塩分が多いと汗が蒸発しにくいため、肌がベタベタとします。
またベタベタ汗はミネラルも多く含んでいます。

ミネラルは肌の表面を雑菌の繁殖しやすいアルカリ性にしてしまいます。
そのため、臭いもきつくなるんですね。

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塩分が排出されると危険

では、どうして汗の塩分濃度が高いと
脱水症や熱中症の原因となるのでしょう。

人間の体は塩分がないと生きていられません。

浸透圧を一定にして細胞を正常な状態に保ったり、
食べ物を分解する消化液を作るなど、様々な働きがあります。

そのため、体内には塩分濃度を一定に保とうとします。

塩分濃度の高いベタベタとした汗をかきつづけると
体内の塩分がどんどん失われていきます。

その状態で水分だけを補給すると、体内の塩分濃度は薄まってしまうので、
体はすぐに水分を汗や尿として排出するようになります。

このような状態が続くと、血液中の水分はどんどん失われ、
脱水症状になってしまうのです。

脱水症状になってしまうと、体に水分がないので汗もかけなくなり
汗の重要な役割である体温調節ができなくなっていまいます。

その結果、体温が上昇。
年間1,000人を越す死者を出す「熱中症」の原因となるのです。

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ベタベタ汗の原因は?

ベタベタとした塩分濃度の高い汗と
乾きがよいサラサラとした汗。

この違いはどうして生まれるのでしょうか。

それは「エクリン汗腺」の働き具合によります。
エクリン汗腺は全身の肌にある汗の出口。

このエクリン汗腺が正常に働いているかどうかで
汗がベタベタするか、サラサラするか分れるのです。

汗がでる仕組み

脳が汗をかくように司令をだすと、
エクリン汗腺は血液から塩分を取り込み始めます。

すると血液の塩分濃度が下がり、
浸透圧の原理で水分がエクリン汗腺に集まります。

そして、汗となって体外へ放出されるのです。

この時にエクリン汗腺が上手く働いていると、
取り込んだ塩分を血液に戻すメカニズムが働きます。

しかしエクリン汗腺の機能が低下している場合、
塩分も汗と一緒に体外へ出してしまうのです。

これがサラサラ汗とベタベタ汗の違いなのです。

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ベタベタ汗を改善するには

エクリン汗腺の機能がなぜ低下してしまうのか。

原因は食生活生活習慣ストレスなど様々です。
運動不足もその一因であると言われています。

エアコンが普及し、快適な生活をおくることができるようになりました。
しかしその半面、日常的に汗をかくことが少なくなっています。

また、仕事や家事に追われ、運動の機会も少なくなっています。
当然、汗を出すことも少ないでしょう。

また毎日の入浴もシャワーで済ましたりしていませんか。
湯船につかって十分汗をかいているでしょうか。

つまり、汗をかく機会が少なくなると、
汗をだす器官であるエクリン汗腺の機能は低下して当然なのです。

サラサラとしたいい汗をかくためには
日頃から「汗をかく」ことです。

1日30分の運動でも効果的だと言われています。
運動をする習慣をつけましょう。

また、エアコンの設定温度の見直しや
入浴の際には湯船に浸かるなど、生活習慣も見直しましょう。

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まとめ

・ベタベタ汗は脱水症状や熱中症の原因になる
・エクリン汗腺の機能低下がベタベタ汗の原因
・汗をかく習慣をつくることで、エクリン汗腺は鍛えられる

私達の体は、使わないと機能が低下してしまいます。
これを廃用症候群といいます。

汗をかくことを嫌がる人もいますが、
汗は、私達の体の体温を調節する重要な働きがあります。

日常的に「いい汗」をかきたいものですね。

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