「頭痛や吐き気、だるさを感じた時に、体温を計ってみたら思いがけず体温が低かった」
こんな人が増えているようです。
ご存知のように、私達人間の平均的な体温は36.5℃だと言われています。
しかし、最近は35度台から34度台後半という人も多く、平熱がどんどんと下がってきているようです。さらに、本来、大人より平熱が高いはずの子供まで低体温が広がってきています。
平熱が高い、低いでは免疫力に大きな違いが現れます。そのため、様々な不調、病気の原因となりますので、体温の低さを甘くみないほうが良いです。
体温が低くなるとどうなるのか。その原因と改善方法についてまとめましたので、チェックしてみてください。
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低体温が引き起こす様々な不調!
病気にかかりやすくなる
体温が低くなると、体内の酵素がうまく働きにくくなり、新陳代謝が悪くなります。その結果、免疫力が低下し、疲れやすくなったり、外的な細菌やウイルスへの抵抗力が弱くなったりします。
また、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病や、不妊、子宮筋腫などの婦人科疾患も、体温の低さや冷え性と関係があると言われています。
さらに、がん細胞は35℃台で活性化・増殖することがわかっており、体温が低くなるとがん細胞に対抗する免疫系の働きが弱体化します。
体温が低くなると、頭痛や吐き気がするのは、血液の流れが悪くなることによる首や肩のこりが原因のこともあります。また、女性であれば、低体温が原因の生理不順、生理痛からくる痛みの場合もあります。
太りやすくなる
太っている人は、見た目にも体温が高そうですが、逆に低体温の人が大半です。
体温が低くなると、基礎代謝が低下し、安静時の消費カロリーが減ります。体温を保つためにはカロリーが必要で、平熱が37℃の人と35℃の人では1日あたり300Kcal~400Kcalほどの差が生まれます。
つまり、体温が低い人は体温が高い人に比べ、300Kcal余分に食べているようなものです。これが長期間になると、体重に大きな差がでるのは明らかです。
体温が低くなる原因は?
原因は体質もありますが、食生活の乱れや生活環境の変化も大きな原因です。
食生活の乱れ
体温を保つためのエネルギーや熱は、食事をすることによって作られます。エネルギーの源は糖質ですが、糖質がエネルギ-となるにはビタミンやミネラルが必要です。
偏った食事では亜鉛やマグネシウム、鉄分などのミネラルやビタミンが欠乏する傾向にあります。
このため食べ物から十分なエネルギーや熱を作ることができずに、体温低くなる原因となります。
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冷暖房の影響
暑い時は冷房、寒い時は暖房と空調が聞いていることが、当たり前の環境となっています。そのため、体温を調整するための汗腺の発達が不十分で、冷え性や体温が低い人が多くなっています。
筋力の低下
体熱の6割は筋肉から作られます。そのため、筋肉の量が少ないと体温が低くなる傾向にあります。男性より女性の方に冷え性が多いのも、納得できるのではないでしょうか。
どうしたら改善できる?
温性の食べ物を積極的に食べる
食べ物には体を温める温性の食べ物と、体を冷やす冷性の食べ物があります。
温性の食べ物は、玉ねぎ、人参、生姜、ニンニクなどの根菜類。魚類はアジ、鯖、イワシ、エビなど。肉はは鶏肉が温性の食品です。
逆に冷性の食べ物は、キュウリ、トマト、ナスなどの夏野菜、バナナ、パイナップル、スイカなどのトロピカルフルーツ。また化学調味料や加工食品も体を冷やします。
体を冷やす食べ物を出来るだけ避けて、温性の食品を積極的に取り入れましょう。また、直接的に体を冷やす、冷たい飲み物も飲み過ぎないように注意。糖分も体を冷やしますので、甘いお菓子などは控えましょう。
運動をする
筋肉を増やすことは、なかなか大変なことです。だからといって運動を全くしないと、どんどん筋肉は衰えて行きます。
簡単なストレッチ、ウォーキングなどの軽い運動を生活に取り入れるようにしましょう。運動によって体の血行、血液の循環がよくなります。
筋トレをするならスクワットがオススメです。スクワットで鍛えることのできる太ももの筋肉・大腿筋は、体の中で一番大きな筋肉です。そのため筋肉量を増やすのにもっとも適した場所です。
スクワットは、器具も使うことがないので、気軽にトレーニングをすることができます。
入浴する習慣をつける
湯船にしっかりとつかることで体を温め、代謝を上げることができます。10分ほどつかることで、平均1℃ぐらい体温が上がります。体温+4℃をお湯を目安に、無理のない程度で習慣化しましょう。
時間がないから、面倒だからとといってシャワーで済ますと損ですよ。
まとめ
低体温が引き起こす影響と原因、体温を上げるための方法をまとめました。一朝一夕に体温が上がるものではありませんが、すこしずつ習慣にして、健康な体を維持しましょう。
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