Jリーグはなぜ降格なしに?メリット・デメリットは運営とクラブ両方に

2020年のJリーグが、降格なしで基本合意したとニュースになっています。

現在、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、Jリーグが延期されています。

いつ再開できるか不明な中で決まった措置なのですが、なぜ「降格なし」なのでしょうか。

考えられるメリット・デメリットを、運営側とクラブ側の両方で考えてみました。

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なぜ?今季のJリーグは降格なしに

なぜ、今シーズンのJリーグが降格なしになったのか。

再延期となれば日程面の大幅な見直しを迫られる可能性があるため、昇格プレーオフの日程が確保できない場合や、変則日程で競技、運営面で公平性が保てない場合も考慮し、昇降格についての議論を行ってきていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200319-23190225-nksports-socc

上記が答えでもありますが、降格なしのJリーグ運営側のメリットを考えてみました。

日程が確保できない

まず、昇格・降格プレーオフの日程が確保できないという理由があります。

2019年は、12月の1日に2試合、8日と14日に1試合が行われました。

3日間必要ですので、ただでさえ過密日程が予想される中、プレーオフは不可能と考えたのでしょう。

財政面で窮地に陥るクラブがある

財政面で不安なチームがあります。

そんなチームがJ2に降格してしまったら…、破綻することが考えられます。

鳥栖はスポンサー探しに苦労していますし、今年は本当に危ないです。

ただ、Jリーグとしてもクラブを見捨てるわけにはいきません。

今年はとくに試合数が減って、どのチームも収入が厳しいでしょう。

降格したら破綻する…そんなチームを救う措置ではと考えられます。

運営側のデメリットは?

降格なしにすることで、Jリーグの魅力が一つ失われます。

昇格・降格争いは、終盤の盛り上がるコンテンツの一つです。

プロ野球にはない仕組みで、Jリーグの魅力の一つになっていると思います。

降格なしにすることで、終盤戦は消化試合が増えてしまうでしょうね。

優勝の芽が無くなってしまったチームは、グダグダになる可能性があります。

そうならないために、ただ降格なしにするのではなく、今年の成績も来年に影響するようにしないとダメだと思いますね。

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クラブ側のメリット・デメリット

選手起用

どれだけ負けても降格する心配がないので、思い切った選手起用をするチームがあるでしょう。

世代交代を進めたいチームは、若手の起用が増えるのではないでしょうか。

また、リーグ戦を捨てて、カップ戦をレギュラーメンバーで獲りに行くチームもあるのではと思います。

戦術重視

無理に勝ちに行かず、戦術を浸透させる試合をすることもできます。

戦術に長けた監督が重宝され、モチベーター型の監督は今シーズンは目立たないかもしれません。

また、成績が悪くても長い目でみることができますので、監督の交代は少なくなるでしょう。

J1の監督は、今シーズンは安心して指揮をとれるのでは。

クラブ側のデメリット

Jリーグ全体のデメリットでもありますが、やはり消化試合増による入場者減でしょう。

クラブの収入は、間違いなく厳しいものになります。

また、来年のことを考えると、過密日程のうえに4チーム降格になるので、体力のないチームには厳しい未来が待っています。

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終わりに

「降格なし」は止むを得ない措置とはいえ、なかなか問題山積みだと思います。

J3の問題もあります。

U-23のチームが抜けますので、降格してくるチームがなければ、全体数が減ります。

そうなるとホームゲームが減り、収入が減ってしまいますね。

いろいろと非常に難しいですが、とにかくコロナウイルスの沈静化を願い、開幕を待ちたいと思います。

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