2016年に選手のほとんどを失う飛行機墜落事故に遭遇したブラジルのサッカークラブ、シャコペエンセ。
生存者はわずかに6名。うち3名が選手でした。
しかし、シャコペエンセは悲劇を乗り越え、チームとして復活を遂げています。
事故の生存者のその後や現在、チーム成績などについて調べてみました。
シャペコエンセ事故生存者のその後
事故の生存者は6名。
- ジャクソン・フォルマン
- アラン・ルシェウ
- エリオ・エルミート・サンピエル・ネト
- ラファエル・ヘンゼル
- 乗組員2名
ジャクソン・フォルマン
ジャクソン・フォルマンさんは、当時24歳でポジションはゴールキーパー。
この事故により右足を切断し、引退を余儀なくされることになりました。
大きな悲しみに打ちひしがれるたと思いますが、フォルマンさんは立ち上がります。
事故の悲しみと決別し、新たな人生を歩み始めました。
義足をつけ、再びグランドに立ちます。
そして、あらたなる挑戦。
ミュージシャンとして、ポップスターで優勝。
プライベートではパートナーと結婚、子どもの誕生。
公私ともに充実した毎日を送られているようです。
アラン・ルシェウ
アラン・ルシェウ選手は、生き残った3選手のうち、もっとも容体が安定していました。
とはいえ心身ともに大きなダメージを受け、厳しいリハビリに励むことになります。
事故翌年の2月から練習に復帰し、半年後には親善試合に出場。
そして、2017年9月に公式戦に先発出場します。
2019年には、復帰後初ゴール。
また、プライベートではデザイナーのマリーナ・ストーチさんと結婚。
お子さんも生まれ、幸せを掴んでおられます。
エリオ・ネト
エリオ・ネト選手は、事故後に11日間も昏睡状態にありました。
心身が安定するまでは時間がかかり、事故翌年の4月にボールを使ったトレーニングを開始。
ドクターからキャリア再開の可能性はあると励まされ、2年に渡ってリハビリを行いました。
しかし、彼の体はプロサッカー選手のクオリティに戻ることはありませんでした。
公式戦の出場はなく、2019年に引退を発表。
現在は、シャペコエンセのコーチに就任しています。
ラファエウ・エンゼウと乗組員
当時45歳だったジャーナリストのラファエル・ヘンゼルさん。
肋骨骨折など多大なダメージを受けましたが、彼もまた仕事に復帰。
経験を伝える公演活動なども、精力的に行なっていました。
しかし、事故から2年後。
ラファエルさんは、友人と草サッカーをしているときに心臓発作が襲います。
すぐに病院に搬送されましたが、帰らぬ人となってしまいました。
ラファエルさんは、事故後の2017年6月に本を出版しています。
タイトルは「最後の日だと思って毎日を生きよ」
懸命に毎日を送っておられたと思います。
残りの生存者2名は飛行機の乗務員で、詳細は不明です。
悲劇から立ち直り、平穏な毎日を送っておられることを祈ります。
事故後の成績
2017年 ｾﾘｴA 8位（15勝14敗9分）
2018年 ｾﾘｴA 14位（11勝16敗11分）
2019年 ｾﾘｴA 19位（7勝20敗20分）
2016年の事故後、多くの選手を失ったシャペコエンセは3シーズンの2部降格免除措置を打診されていました。
しかし、シャペコエンセはこれを断り、多くのサポートを受けたものの、独力でセリエAを勝ち取ります。
さらに翌年は残留争いに巻き込まれるものの、最終節で残留を決定。
事故から3年目となる2019年シーズンは、序盤から勝ち星を伸ばせずにとうとう降格となってしまいました。
2020年は2部での戦いになりますが、すぐに1部に戻ることを期待したいですね。
シャペコエンセの悲劇は映画に
2018年にブラジルで制作されたドキュメンタリー映画。
日本でも公開され、その後にDVDが発売されたり、ネット配信もされています。
現在、ネット配信されている動画サイトはAmazonプライム、U-NEXTです。
いずれも有料となっていますね。
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なお、U-NEXTでの「わがチーム、墜落事故からの復活」の配信は、2020年11月1日までとなっています。
