日本の陸上長距離界のエース、大迫傑選手。
日本記録を樹立したフォームは美しく、かつ最新の走法で世界と戦っています。
大迫傑選手のフォームや走法、トレーニング方法について調べてみました。
大迫傑のフォームの特徴や走法
大迫傑選手のフォームは、とても美しいと言われています。
腰高で安定して、リズミカルに足が回転。
やや前傾姿勢で、頭は胸よりも前に出ず、しなやか。
終盤にも崩れない、綺麗なフォームだと思います。
そのフォームは、アフリカ人に似ているとも言われています。
もちろん体格は人ぞれぞれですので、その人にあったフォームがあります。
大迫傑選手も「自分にあったフォームが大事」だと言っていますね。
フォアフット
大迫傑選手の走法といえば、フォアフット走法。
着地を前足部から着地する走法で、アキレス腱のバネを大きく使え、推進力を得られる走法です。
また足と地面の接地時間が短くなり、ダメージも少ないというメリットがあります。
ただし、フォアフット走法についても大迫傑選手は意識してないと言っています。
フォアフット走法は、多くの日本人には向いていないと言われることもありますね。
あくまで、自分にあった走法を見つけることが大事ということです。
大迫傑のトレーニング
上記の動画では、大迫傑選手が普段行なっている練習を明らかにされています。
動的ストレッチ、ランニングドリル、家でできる体幹トレーニングを教えてくれています。
ひとつひとつの動きをただするのではなく、重要なポイントを意識されているのがわかります。
姿勢の大切さを特に言っていますね。
美しく、効率の良いフォームを作り上げるために、常に意識することが大事なんですね。
また、大迫傑選手はウエイトトレーニングも取り入れています。
ただし、MGCで3位だった反省として、フォームが少しダイナミックになりすぎていたことを挙げられています。
大迫傑選手より上位だった選手は、省エネ走法だったと。
そこで、ウエイトトレーニングを減らし、距離を伸ばすなどといったことを考えていると言われていました。
常に課題を明確にし、トレーニングに励まれている姿が印象的です。
大迫傑のシューズ
大迫傑選手が日本新記録を出したときに履いていたのが、NIKEのズームヴェイパーフライ4% フライニット。
舞台はシカゴマラソンでしたが、1~5位の選手がすべてこのシューズを履いていました。
そしてMGCでは、さらに進化したズームXヴェイパーフライ ネクスト%を着用。
大迫傑選手より先着した、中村匠吾選手と服部勇馬選手も着用していました。
今は、まさにNIKEの厚底シューズ一色といった感じです。
NIKEはさらに、後継となるアルファフライの発売も発表。
厚底シューズの禁止騒ぎもありましたが、東京オリンピックでも使用できるシューズをNIKEは用意してきました。
オリンピック代表がかかる東京マラソンで、大迫傑選手がアルファフライを履くのがどうかが注目されます。
大迫傑のコーチ
大迫傑選手のコーチは、 ナイキ・オレゴンプロジェクトでアシスタントコーチをつとめていたピートジュリアンさんです。
ピートジュリアンさんは元プロランナーで、2004年のシカゴマラソンで2時間15分54秒という記録がありますね。
1999年の世界陸上で、アメリカ代表にも選ばれています。
優秀なコーチのようで、大迫傑選手からは「これだけ信頼できるコーチには日本では会うことはできなかった」と絶賛される存在です。
そして、大迫傑選手が日本新記録のボーナスとして1億円手にしたときには、そのうち1000万円をピート・ジュリアンさんに贈る言って話題になりました。
それだけピート・ジュリアンさんの手腕は高く、大迫傑選手の強さに貢献しているということですね。
所属していたオレゴンプロジェクトはドーピング騒動で解体されましたが、大迫傑選手のコーチは続けているようです。
今後も期待が高まりますね。