東京マラソン2020の一般参加が中止になりました。
エリート参加者のみの、200人規模で行われるとのこと。
残念な気持ちもありますが、今回は仕方がないと思う人も多いでしょう。
しかし、同時に発表された措置に対しては批判も出ています。
そして、中国人と他の一般ランナーで差があることも判明しました。
東京マラソンは一般参加中止
2月17日、東京マラソン財団は東京マラソン2020をエリートの部のみで行うことを発表。
一般ランナーの参加は中止ということになりました。
理由は、新型コロナウイルス対策。
現在までで、中国で感染者数が7万人を超え、1700名余の人が亡くなっている感染症。
日本でも1000人以上の感染が確認され、東京都でも2月16日現在に16人の感染が発表されています。
この状況下で、3万7千人以上の参加がある東京マラソンを開催するのは、コロナウイルスの拡大する原因になりかねません。
苦渋の決断でしょうが、致し方のないところでしょう。
東京マラソン一般参加者への取扱
1 措置内容
今回限りの措置として、翌年の東京マラソン2021に出走することを可能とします。
東京マラソン2021にエントリーする場合には、別途参加料の入金が必要となります。
東京マラソン2020の参加料及びチャリティ寄付金は返金いたしません(募集要項のエントリー規約に基づきます)。
東京マラソン2020シグネチャーTシャツ購入者には、2020大会終了後Tシャツを発送いたします。
https://www.marathon.tokyo/news/detail/news_001575.html
2020年の東京マラソンにエントリーしていた人は、来年の東京マラソン2021に参加することができます。ただし、参加料は別途必要。
そして、今回の参加料とチャリティ寄付金の返金なし。
これは規約に基づくものということ。
13. 積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません。
https://www.marathon.tokyo/participants/guideline/
上記の規約をみると返金されそうな気がしますが、今回はコースの通行不能に関わる災害でないということでしょう。
参加できないのに、費用が返金されないのは残念ですね。
一方で、中国人ランナーは取扱が違います。
中国人ランナーは来年参加費免除
東京マラソンの公式サイトを見ると、中国人ランナーは来年エントリー際に参加料は免除されるとあります。
日本人ランナーは参加料が必要なのに、なぜ中国人ランナーは免除なのでしょうか?
海外ランナーはいろいろな費用の負担が大きいということでしょうか?
それなら、なぜ中国だけ。配慮ということでしょうか?
この決定は、一般参加中止の発表があった2月17日より3日前の、2月14日に出されています。
この時点では、一般参加中止が決まっていませんでした。その上で、中国人ランナーには東京マラソン参加の自粛要請がありました。
一般の部が行われるのであれば、中国人ランナーに配慮することはわかります。
しかし、一般参加の中止が決まり、他の一般ランナーは免除なしとなりました。
中国人ランナーへの配慮は、勇み足だったと言わざるを得ません。
批判殺到でどうなる?
中国人ランナーとの取扱の差について、ネットは批判が高まっているようです。
一般参加の中止決定は仕方がないとはいえ、その後の処理は慎重にしなければなりません。
なんといっても、日本で最も参加者の多いマラソン大会です。
参加費も1万円代後半。地方からの参加者は、移動費や宿泊費もかかります。
中国人に配慮するのはわかりますが、他の一般参加者とランナーと差をつけると批判が集まるのも仕方ないでしょう。
今後、あまりにも批判が高まるようであれば、措置の変更もあるのではないでしょうか。
東京都知事の小池百合子さんが、東京マラソンの参加料返金なしに救済策を検討しているとニュースになっています。
あまり軽々しい発言をすると、人気取りが逆効果になると思いますが、エントリーされた方にとっては朗報かもしれません。